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おっ!本♪
(トラックバック数:19270、ID:00187) ( 07月16日 11時28分 更新)



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『ご本、出しときますね?』 若林正恭編 [KOROPPYの本棚 annex から]
BSジャパンで放送された文筆系トークバラエティの書籍化。 とてもおもしろかったです。 聞き手である若林と、親しい作家さん中心だったところが、ポイント。 ふつうのインタビューでは訊けないような、赤裸々なぶっちゃけトークを引き出しています。 いっぷう変わったゲストが多く、カミングアウトして大丈夫なのか心配になるような、本音の数々も。 おもしろくて、ふきだしてしまうことが何度もありました。 プライベートの親密さもあってか、朝井リョウと西加奈子の話が、特にたのしかったです。 おなじ〈作家〉という職業でも  続きを読む
Date: 2018-07-16 11:28 ID: 24262089

『猪名の笹原かぜ吹けば 紫式部の娘 賢子』 田中阿里子 [KOROPPYの本棚 annex から]
紫式部と、その娘・賢子の生涯をえがく。 おもしろかったです。 宮中で働きつつ、『源氏物語』を書き上げていく。 避けられない、権力者・道長の暴挙。 前半の紫式部の生き方も、読み応えがありました。 父のいない賢子は、さらに厳しい状況。 加えて、良くも悪くも注目されてしまう、『源氏物語』作者の娘という肩書。 それでも、自らの力で働き、生きていく。 たくましい女性たちでした。 主上、中宮、東宮らとのやりとり。 公達や女房たちとのエピソード。 古文の現代語訳を読んでいるかのような世界でした。 賢子の生涯は  続きを読む
Date: 2018-07-15 11:03 ID: 24261905

『星の羅針盤 サラファーンの星』 遠藤文子 [KOROPPYの本棚 annex から]
フィーンの住むエルディラーヌから、大いなるダイヤモンドが奪われた。 「人の国にあらばおおいなる災いとなる」 フィーン国王の言葉通り、人間の世界では戦争が激しさを増し、リーヴたちは避難を余儀なくされ……。 ファンタジー小説。 美しい自然と、静かでおだやかな世界。 困ったところもあるけれど、おおむねいい人ばかりの村。 さわやかな子どもたち。 素敵なファンタジー世界でした。 ただ、おもわせぶりなことばかりで、結局あまり明らかにならなかったのは、残念。 情報のあたえられ方も、避難先リーヴェインでの、伝聞  続きを読む
Date: 2018-07-13 20:34 ID: 24261637

花咲舞が黙ってない(池井戸潤) [のほ本♪ から]
「銀行の取引先の内部情報が漏れている!」 郊外型ファミレス・レッドデリの出店計画の先回りをするライバル会社。誰が何のためにその会社にレッドデリの情報を漏らすのか?そこには、ある者の屈折した思いが潜んでいた・・・。「たそがれ研修」を含む7話を収録。 今回も銀行を舞台に、さまざまな難問が舞に降りかかる。中には、舞や相馬の手には負えないものもある。だが、花咲舞は怯まない。あきらめない。正義を貫くため、銀行員としての誇りを失わないため、彼女は奔走する。相馬に降りかかる思わぬできごと、意外な人物の登場  続きを読む
Date: 2018-07-11 21:35 ID: 24261280

『黒野葉月は鳥籠で眠らない』 織守きょうや [KOROPPYの本棚 annex から]
新米弁護士・木村が担当する事件簿。 「黒野葉月は鳥籠で眠らない」「石田克志は暁に怯えない」「三橋春人は花束を捨てない」「小田切惣太は永遠を誓わない」の4話。 一見ゆがんでいたり、ビターだったり。 人のいい主人公で、ほのぼの路線かと思いきや、一筋縄ではいかない展開ばかり。 意外性があって、たのしかったです。 タイプの違う、有能でドライな先輩弁護士・高塚とのコンビも、よかったです。 弁護士だからといって、全面的に依頼人に信頼してもらえるわけではありません。 厳しい現実と、法律ネタをからめていて、おも  続きを読む
Date: 2018-07-11 18:15 ID: 24261256

『かがみの孤城』 辻村深月 [KOROPPYの本棚 annex から]
鏡の向こうに集められた、7人の中学生。 "オオカミさま"が与えた課題は、お城の中の"願いの鍵"探しだった。 2018年本屋大賞受賞作。 ひきこまれる物語。 居心地のいい、鏡の中の世界。 不登校に追い込まれた、つらい現実。 設定はファンタジーですが、それぞれの悩みはリアルで、切なくなります。 本人はもちろん、家族がいて、友だちがいて、先生がいて、加害者がいる。 それぞれの思いや考えが交錯し、救いがあったり、わかりあえなかったり。 繊細な心情は、読み応えがありました。 後半になると、一気読み。 彼女  続きを読む
Date: 2018-07-10 08:30 ID: 24260984

『南海の翼−長宗我部元親正伝』 天野純希 [KOROPPYの本棚 annex から]
大坂の陣前夜、久武親直が長宗我部盛親にかたった、これまでのこと。 四国の覇者、長宗我部元親とその一族の、隆盛と衰退をえがく。 子煩悩で、あたたかい家庭をきずいていた、元親。 武芸偏重の土佐で、学問や算勘に長けた、久武親直。 若々しく、幸せだった彼らの世界が、すこしずつ歯車を狂わせていきます。 最初はあんなにも魅力的で明るかったのに、どんどん救いがなくなってきて、やるせない気持ちになりました。 そんな中、はっきりと物を言う、たくましい女子たちが、すがすがしく救いでした。 四国から見た、信長や秀吉ら  続きを読む
Date: 2018-07-08 18:32 ID: 24260751

2018年6月 読書記録 [あ、痛っ。うつをの心 から]
 ども、うつをです。 6月の読書メーター読んだ本の数:0読んだページ数:0ナイス  続きを読む
Date: 2018-07-07 09:54 ID: 24260471

『窓際ドクター 研修医純情物語』 川渕圭一 [KOROPPYの本棚 annex から]
専門も持たず、論文も書かず、デイルームで入院患者としゃべり、定時に上がる。 研修医が出会った、大学病院の医師らしからぬ〈あの人〉とは。 おだやかで、独特の生き方をする紺野。 それを見つめる、研修医のふたり。 医療行為よりも、ひとりの人間としての話が中心で、医療ものとはまた違った雰囲気で、ほのぼのしました。 ただ、症例を積み重ね、新しい治療法をさがすなど、未来の医学のための活動をする。 大学病院には、大学病院の使命があります。 そういった活動をまったくしない紺野を、全面的に持ち上げて美化し、ほかの  続きを読む
Date: 2018-07-05 18:51 ID: 24260246

『新選組の料理人』 門井慶喜 [KOROPPYの本棚 annex から]
ひょんなことから新選組のまかない担当となった、菅沼鉢四郎。 彼が見た、新選組とは。 「新選組の料理人」「ぜんざい屋事件」「結婚」「乳児をさらう」「解隊」の5話。 新選組といえば、剣の腕と、数々の戦闘。 その中で、まったく剣の腕が立たないまかない担当、という切り口は、新鮮でした。 最初は、料理好きの主人公ならではの話になっていて、おもしろかったです。 だんだんと料理人であることがあまり関係なくなり、単なる傍観者といった立ち位置で、やや物足りないものが。 新選組というより、原田左之助の話で、総じてタ  続きを読む
Date: 2018-07-05 14:41 ID: 24260110

『ののはな通信』 三浦しをん [KOROPPYの本棚 annex から]
ミッション系のお嬢さま学校で出会った、ののとはな。 ふたりの間で交わされたやりとりだけでつづる物語。 授業中に回したメモ、封書にハガキ、そしてメール。 媒体は変わっても、ふたりの熱量は変わらず、濃厚でした。 言葉だけで伝えようとするからこそ、喜びや悲しみや怒りや困惑といった感情が、はっきりと形になってあふれてきます。 一章は、女子高生ならではのキラキラした喜びがある一方、この年代特有の傲慢さと残酷さも。 二章からは、関係性や距離感の変化があって、ふたりが大人になっていくのを感じました。 高校時代  続きを読む
Date: 2018-07-02 23:20 ID: 24259838

『福家警部補の考察』 大倉崇裕 [KOROPPYの本棚 annex から]
シリーズ第5弾。 「是枝哲の敗北」「上品な魔女」「安息の場所」「東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き」の4話。 見た目にくわえ、いつも身分証を提示できないことから、なかなか現場に入れてもらえない、福家警部補。 そんなドジっ子色が、今回はややひかえめで、ちょっぴり成長した気がしました。 すべてが倒叙形式なので、犯行にいたる動機が明白で、その身勝手さがはっきりわかります。 だからこそ、福家警部補が、容赦なく追及していくさまが、痛快でした。 不眠不休の働きで、あいかわらずタフな日々。 捜査担当ではな  続きを読む
Date: 2018-07-01 14:31 ID: 24259554

『ブラフマンの埋葬』 小川洋子 [KOROPPYの本棚 annex から]
僕が管理人をする〈創作者の家〉にあらわれた、小さな生き物。 ブラフマンと名付けられた彼と僕が、ともに過ごした時間をえがく。 第32回泉鏡花文学賞受賞作。 小さなブラフマンが愛くるしく、ほほえましかったです。 言葉は発しないけれど、管理人がその意をくみ取り、素敵なコミュニケーションが成立しています。 いきいきとした彼らの日常が、こまやかに描かれていて、つくりあげられた独特の世界が魅力的でした。 雑貨屋の娘がまとう、負の空気。 タイトルがにおわす、悲しい結末。 潜んでいるそれらが、穏やかな生活をじわ  続きを読む
Date: 2018-06-27 14:15 ID: 24258963

『月の満ち欠け』 佐藤正午 [KOROPPYの本棚 annex から]
東京ステーションホテルのカフェで向かい合う、小山内と小学生のるり。 初対面のはずなのに、るりは小山内との思い出を語りだす。 第157回直木賞受賞作。 垣間見える、娘に対する違和感。 ドラマチックなできごとがあるわけではなく、むしろふつうの、日常生活の中に見える齟齬を、つきつめていく。 謎めいた状況から、じわじわと何かが見えてくる構成で、ひきこまれました。 瑠璃にとって、そんなに執着するほどの恋に見えなかったので、後半はホラーのよう。 すべてが年配男性と少女という組み合わせも、やや気持ち悪いものの  続きを読む
Date: 2018-06-18 09:25 ID: 24258185

風神の手  道尾秀介 [のほ本♪ から]
さまざまな人たちの人生がからみ合いながら、過去から現在へとつながっていく・・・。いったい、彼らの運命はどこでどう変わっていったのか?微妙なつながりを持つ4編を収録。 余命いくばくもない母が娘に語る高校時代の若き漁師との思い出を描いた「心中花」、小学5年生の”まめ”と”でっかち”の友情と不思議な事件を描いた「口笛鳥」、命の期限が迫る老女が抱えている昔の罪を描いた「無情風」、そして、それら3つの話に登場する人たちがつながっていく「待宵草」。この作品はこれら4つの話で成り立っている。 「こんなふう  続きを読む
Date: 2018-06-16 23:17 ID: 24257985

『エンドロールまであと、』 壁井ユカコ [KOROPPYの本棚 annex から]
きわめて珍しい、男女の一卵性双生児。 強いきずなで結ばれたふたりがだした〈解〉とは。 せつない青春物語でした。 体が弱く、精神も幼い右布子。 一方、すくすくと成長している、左馬之助。 おどろくほどの共感力と、双子独特の関係性。 そこに映画研究会の残りふたりがくわわって、ゆれるそれぞれの想いが、まさに青春でした。 左馬之助のことを考えると、なにかほかに道はなかったのか、とやるせない気持ちになりました。 Amazon で詳細を見る  続きを読む
Date: 2018-06-16 19:15 ID: 24257936

『都知事探偵・漆原翔太郎 セシューズ・ハイ』 天祢涼 [KOROPPYの本棚 annex から]
前回の手柄で、人気沸騰中の翔太郎は、都知事選に出馬。 雲井は特別秘書として、ふたたび奔走する。 『セシューズ・ハイ 議員探偵・漆原翔太郎』の続編。 「出馬」「襲撃」「馬鹿」「外交」「辞職」の5編。 今回もたのしかったです。 都知事となり、総理大臣も現れ、話のスケールが大きくなっても、変わらないのが翔太郎。 支持率の急落ぶりには笑ってしまいますし、ふりまわされる雲井の姿もコミカル。 バカなのか天才なのか、けっきょくつかみきれない距離感が、おもしろかったです。 今のところ都知事どまりのようですが、こ  続きを読む
Date: 2018-06-14 22:20 ID: 24257601

『身代わり忠臣蔵』 土橋章宏 [KOROPPYの本棚 annex から]
武士にとっての恥〈逃げ傷〉。 その事実を隠ぺいするため、吉良家がとったのは、身代わりをたてることだった。 コメディタッチでたのしい時代小説でした。 貧乏暮らしから一転、豊かな兄の暮らしに舞い上がったり。 お金を持つ恐ろしさを知ったり。 一喜一憂する弟の孝証の姿が、おもしろかったです。 バカな男はとことんバカに描いていて、全体的にコミカルでした。 傲慢な吉良。 短気な内匠頭。 暗愚な綱吉。 愚か者たちによっておこされた刃傷事件は、残された者たちを追い込んでいく。 話の筋やキャラクターがオーソドック  続きを読む
Date: 2018-06-13 13:39 ID: 24257387

『めのと』 植松三十里 [KOROPPYの本棚 annex から]
大蔵卿局こと乳母の小袖をとおして、お市と3姉妹をえがいた時代小説。 ひきこまれる物語でした。 浅井長政、柴田勝家。 子煩悩な彼らが築く、愛情に満ちた家庭。 その姿が幸せであればあるほど、非情な決断に、ぐっとくるものがありました。 負け戦によって、夫や父を殺した相手の言いなりにならなければならない、戦国の女性たち。 流されるだけの運命にあらがい、自分たちの才覚で、したたかに生きようともがく姿が、胸を打ちます。 小袖やお市の、絶対的な愛情。 信頼できる家族。 だからこそ、過酷な運命の中でも、心あたた  続きを読む
Date: 2018-06-09 20:27 ID: 24256742

『セシューズ・ハイ 議員探偵・漆原翔太郎』 天祢涼 [KOROPPYの本棚 annex から]
急逝した父のあとを継いで当選した、世襲議員。 翔太郎は大バカ者か、それとも天才か!? 「公園」「勲章」「選挙」「取材」「辞職」の5編。 コメディタッチでおもしろかったです。 見た目がいいだけで、失言続きのお騒がせ議員。 偉大な政治家だった善壱を尊敬していたぶん、翔太郎の秘書をつづけることに、葛藤する雲井。 有能な公設秘書と、おバカ議員の関係が、ユーモラスで楽しかったです。 テンポのいい連作ミステリ。 翔太郎の正体が、最後までつかめないままでしたが、逆にその後も読んでみたくなる終わり方。 続編もあ  続きを読む
Date: 2018-06-08 16:22 ID: 24256534

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